公開が原則の文部科学相の諮問機関「中央教育審議会」の一部のウェブ会議について、事務局の文科省が「通信が安定しない」ことを理由に公開せず、傍聴を制限したことが分かった。コロナ禍で会議のオンライン化が進む中、通信の中断も相次ぎ、通信環境の改善を求める声が上がっている。
文科省によると、傍聴が制限されたのは、9日の中教審大学院部会や7月31日の中教審生涯学習分科会。会議は、ウェブ会議システム「Cisco Webex」で開き、一般や報道の傍聴は、その様子をユーチューブの配信動画を見るか、事前登録してシステムに直接参加する方法がとられている。
だが、この2回はユーチューブの配信を担う業者を手配できず、システムへの直接参加はアクセス数が増えるため「通信が安定しなくなる恐れがある」などとして断念した。
「後日議事録を公開するので、非公開ではない」
中教審の会議の公開規則では、…
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル